運営指導とは？

介護サービス事業所を自治体の立場から訪問し、「運営が適切に行われているか」を確認したり、「より良い介護サービスを提供するにはどうすればよいか」を一緒に考える仕事です。
現場の職員さんと対話しながら、課題の整理や改善の方向性を見つけ、より良いサービスづくりを支える役割を担います。

かながわ福祉サービス振興会では、この業務を神奈川県内の自治体から委託を受けて実施しています。

どんな業務を行うの？

2～3名のチームで介護サービス事業所を訪問し、設備・人員・運営体制などを確認します。

主な方法は、
　現場の様子を「見る」
　職員の方から「聞く」
　必要な書類を「確かめる」といった３つの視点です。

事業所の方が迷っていることや悩んでいることに耳を傾けながら、より良い運営につながるようアドバイスやサポートを行います。

訪問後は、確認した内容をまとめ、決められた様式に沿って自治体へ報告書を提出します。

運営指導のやりがいは？

あなたの知識と経験が、地域の「安心」を支えます。

これまで介護や福祉の現場で培ってきた経験を、今度は「支援する立場」として活かすことができます。

制度や基準に基づいて事業所を確認しながらも、現場の声に寄り添い、サービスの質を高めるための助言を行うーーその積み重ねが、地域全体の福祉を支えることにつながります。

現場と行政、両方の視点を理解しながら、「より良い介護の形」を一緒に考えていく。そのプロセスにこそ、この仕事の大きなやりがいがあります。

あなたの専門知識と現場経験が、介護サービスの質を守り、高齢社会の基盤を支える力になります。それは、未来の地域社会をより良くしていくための大切な一歩です。

求める人物像

現場に出る前には、まず「新任研修」でしっかりと基礎を身につけてからスタートします。ただし、介護保険制度は法改正や新しい解釈が頻繁に行われるため、日々の学びとアップデートが欠かせません。

かながわ福祉サービス振興会では、いつでも事務局に相談できるサポート体制を整えています。その上で、過去の通知や最新情報を自ら調べ、理解を深めながら成長していける方を歓迎します。

知識を更新し続けることは、現場の信頼につながり、地域社会をより良くしていく力になります。
ともに学び合いながら、地域の福祉を支える仲間として歩んでいきましょう。

将来的には

最初のうちは、研修や先輩から「教わる」ことが中心です。現場での訪問経験を重ねながら、制度の理解や対応力を少しずつ磨いていってください。

一定の経験を積むと、事業所への助言の質が高まり、周囲からも頼られる存在になっていきます。ゆくゆくは、後輩の育成やチーム全体の質の向上を担う「リーダー」や「研修講師」として、運営指導員全体のスキルアップにも関わっていただきたいと考えています。

この仕事のキャリアは、単に自分のスキルを高めるだけでなく、学びを次の世代へつなぐことができる道でもあります。

皆さん一人ひとりの知識と経験が積み重なり、それが当振興会の力となり、やがて「共生社会の実現」へとつながっていきます。ともに学び、育ち合いながら、地域の未来をつくっていきましょう。

入職後のステップ